ふう爺の置き土産の巻
ふう爺さんがなくなって翌日にはベッドを片づけ始めた。
ベッドの周りはふうさんの毛が沢山落ちていて、鼻の上のボコボコした角質も亡くなる数日前まで鼻クリームを塗っていたので、ボコボコが取れたものも落ちていた。
被毛も鼻の角質もふうさんが亡くなる1週間ぐらい前に抜けた歯も遺骨の中の爪のひとつもペットロスカプセルに入れたよ。
ただ、ふう爺さんの置き土産はこれだけではなかった。
ベッドを片づけて部屋に掃除機をかけていた時のことだった。
ソファーの下を見ると何か落ちている。
ん?
色が黒くて長細い?
はぁぁぁぁっ?
まさか・・・・
もしかして・・・・
そうなのだ、そこに落ちていたのは、まぎれもないふう爺さんのンコだったのだ!
もちろん数日前のもので、もう乾燥していた。
しかし、いつなぜそんなところにンコが?
確かにふうさんが亡くなる前の二日間、このソファーに横づけにするように夜はふうさんのベッドを並べて一緒に寝ていた。
しかし、ンコが転がっていた位置よりももっとベッドは右側に置いてあったし、まさかそこまでンコを飛ばしたなんてことがあるのだろうか?
不思議だ。
ふう爺さんや、あんたどんな技を使ったってゆーの?
さすがに、その置き土産はいらないよっ。
申し訳ないが流させてもらったよ。
空の上で「してやったり!」な顔をしているふう爺さんが見えるような気がする。